クリスマスは…

不覚にも胸を打たれた新聞への9歳の投書を紹介します。

 もうすぐクリスマスです。新聞のちらしもいろんなプレゼントが多くなってきました。日本のたくさんの子どもたちは、サンタさんからすてきなプレゼントをもらうことでしょう。でもぼくは、今年はおねがいしないことにしました。
 今月はじめ、クリスマスツリーやくつ下をお父さんがリビングに出しました。プレゼントのお願いを入れる大きなくつ下です。その時、お母さんが「今年もサンタさんにプレゼントもらうの?」って言いました。
 なんでと聞くと、「世界にはじしんや、つなみでこまっている子どもがたくさんいるよ。サンタさんはそっちに行ってもらったほうがいいんじゃないかな」と言うのです。
 まよって、サンタさんに手紙を書きました。「8年間お世話になってます。今年はひどいじけんが日本でも外国でもおきています。なので、ぼくはプレゼントはいりません。貧しい人たちや、天国に行った人たちにあげてください」
 手紙をくつ下に入れ、お母さんに話すと、代わりにおこづかいをもらえることになりました。サンタさんは僕のきぼうをかなえてくれると思います。

たとえ、裕福な家庭のできごとだとしても、他の人のために祈ることのできる気持ちはとても素晴らしいと思いました。その気持ちを忘れずに大きくなって欲しいです。