現在過去未来

とりあえずの課題が終了し、しばしの休息と準備期間。



食卓でご飯を食べていると、トラさんが寄ってきて、いい感じにモノほしそうな目でこっちを見るのです。
お目当ては、恐らくヨーグルトか納豆。まぁ、うちの食卓には5割以上の確率でどちらかは乗っているのですが。
食べ終わった器を舐めるだけで満足するみたいなので安上がりで助かります。


自分で窓を開けたり、トイレも決まったところにできる、割と学習能力の高いトラさんですが、間抜けなこともあります。
現在は眼も悪く足腰も弱くなっているので、高いところから飛び降りることができないのですが、習性からか庭のテーブルの上にしょっちゅうあがっています。自分では降りられないのに。


ふと、「猫は、先のことを考えて行動しているんだろうか?」という疑問が。
そういえば、彼女が若かりしころも、勢い良く銀杏の木から屋根の上に乗っかって、降りられなくて鳴いていたっけ。

元気とは言えない今の自分の姿を情けなく思ったりしている素振りもなく悠々としているところを見ると、過去のことも考えてはいないようにみえる。

「今」だけに生きているように見える。


いや、もしかしたら、彼女には「『自分を客観的に見る』ことがない」のではないか?
他者と比べたり、昔の自分と比べたりといったことはなく、ただただ今の自分だけを認識しているからこそ、今の自分の状態を「受け容れる」必要がないのではないか。