悶々

分かってる。
自分が何も特別な人間じゃないってこと。
人並み以上に頑張れるわけでもない、記憶力がいいわけでもない、
一度経験したからといってすぐに吸収できるわけでもない。


大半の人はそうなんだ。だから、メモをとったり、空いてる時間に勉強したり、人に聞いたりして身に着けるように努力してる。自分もそうすればいいだけなのに。
分かってる。


でも、少なくとも今の僕はそこまで頑張れない。今のレベルを保つのが精一杯。
もちろん、今だってゴロゴロしたり、くだらないことをして遊んだりする時間だって、歌の練習をしたりする時間だってあるし、それを削ってるわけじゃない。削るつもりもないし、それでいいんだと思ってる。
でも、ヒトゴトのように観てるもう一人の自分が言う。「もっと頑張れるんじゃないの?がむしゃらにやれないの?」「普段大口を叩いててその程度か」「それでこの仕事が務まると思ってるの?」



僕は言い訳を探してるだけなんだろう。辛いことから目を背けるために。しんどい生活から逃げるために。
誰かに言って欲しいんだろう。「それでもいいんだよ」って。