肉体派?

予告通り、酒造工場にて汗を流す。
複数名の派遣のうち、僕を含む4名はトレーラーからの荷降ろしを仰せつかる。
3kgちょっとの「シロップ漬あんず」缶詰×6の入った段ボール箱を2000箱。
単純計算でも1人当たり20t分の筋肉負荷。


この杏は中国から運ばれてきたもの。コンテナも箱詰めされてから開封されていなかったので、僕達が開けた瞬間に出てきたのは中国の空気ということになるのか。
複雑な気分。
そして、杏酒というそこそこ身近な飲物の製造背景を垣間見た瞬間でもあった。


指示その他をしてくれたのは50代の社員。気のいいおっちゃんだった(少し迂遠気味ではるが)。
でも、休憩中、同僚らしき若者からは軽んじられていて(もちろん敬語など遣われず)、本人は気にしていないようだったが、なんとなく切なくなった。
僕も、ままならない人に対して、そういう態度をとってしまうことも往々にしてあることを思い起こす。
すべて、自分の感情を満足するための言動なのだ。


余談だが、一緒に荷降ろしをした1人はボディービルダーとか。バイト後に必ずジム通いが欠かせないため、残業のある仕事はやらないそう…。